Beethovenの生誕250年ということで誕生日が属する今月、交響曲9曲を別々の指揮者でwebコンサートを実施しました。第九については今までまともに聴いたことがないからという安易な理由で取り上げてしまいましたがこれがあまり良くなかった。Finaleが酷すぎます。これでは年末が締まらないのでもう1回Fricsayでお聴きいただきます。
今年は第九公演が形を変えたり中止するなどの中でリスト編曲によるピアノ2台版が各地で演奏されています。しかしほとんどの公演がFinaleだけか、頑張って第3楽章つきで全曲は演奏されないようです。これについて少し前までなら私自身も不満の声を上げるところでしたが、8月にFinaleを実演で接することでそれが困難なことがよく分かりました。オケと声楽のあらゆる声部を4手で表すのですから、それは大変なことなのですね。
できればピアノ版はオケの指揮もするピアニストが入った演奏を聴いてみたい。専業のピアニスト2人がFinaleを弾くと、正規版で声楽が入る部分でオケの声部が声楽の部分と同じバランスで演奏されてしまうからです。" f "は " f " でということなのでしょう。指揮の経験があるプレーヤーであれば必ずやオケ部分を抑制するなどバランスをとるはずです。勝手な妄想ですが。。。